KIKKA WORKS

DIARY

いよいよ渡米

なかなかスケジュールが定まらず告知が直前になってしまったのですが、7/19からしばらくロサンゼルスに行くことになりました。
もう1年以上まえから、少しずつカタチになってきたプロジェクトなのですが、やっと製作した家具の出荷目処もたち、いよいよ現地に乗り込んで作業(まずは準備作業ですが)という段階にきました。

4トン2杯分の梱包された家具の木箱。
木箱を製作するだけでもたいそうな仕事でした。。。

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期間は正確には未定なのですが、しばらくの間となることもあり、ここは覚悟を決めて第二工場を撤収しました。
これは木工をやっている方や工場を持っている職人の方なら分かると思いますが、なかなかの作業であり、なかなかの覚悟です。笑
第二工場に移って約2年、初めの狭い工場では実現できなかった設備やスタッフを、やっと具現化でき仕事内容も個人工房からそこそこの木工所レベルに大回転していることも多くなり、まだまだ不甲斐ない思いを感じながらも、独立前や独立後数年の自分たちからするとけっこうやれてきたな〜と少し手応えを感じていたのも事実です。

そんな状況を一旦リセットし、新たな地で可能性を模索する機会にめぐまれ、迷いはありながらも「やってみたい!」というワクワクする思いですぐに決断しました。
思えば「計画性」とは程遠い思いでここまで来ました。木工を始める前に死ぬほど悩んで残った選択肢は、自分の感情に素直に従うことでした。
やってみたいからやってみる、結果はあとから、その流れの中に今のキッカワークスがあります。
いい年ですし、もう少し計画性や先を見据える努力も必要だと感じますが、何かやりたいかというモチベーションがまず始めにあることがとても重要だと思っていますし、それを始点に全てを決められる家族を持てたことが、私にとってとても幸運なことだったなと感じます。

片付け途中の第二工場。
短い間でしたが、とてもお世話になった場所です。

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独立時の状況に戻りつつある第一工房。

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工場が回っていると、こんな風に根本的な片付けや整理はなかなかできません。
今回場所を整理することで、これまでの自分たちも一区切り、これまでとこれからを考えるよい機会になりました。
これからロサンゼルスでどんな活動をしていくのか、まだ私自身も見えてないことが多いですが、少しづつ計画や状況をこのブログでお伝えしていこうと思っています。

日本でのお仕事はしばらくお受けできませんが、よろしくお願いします。

子供たち

楽しく成長している子供たち。
子供は椅子が好きですね。
椅子に登ったり降りたり、並べてくぐったり隠れたり。

うちの子達だけなのかと思っていたら、お客さんの連れた子供たちも楽しそうに遊ぶシーンをよく見かけます。

2才と4才になり、2人だけで遊んだりコソコソ話していたり、子供の世界をこっそりのぞくと心がなんとも癒されます。
大変なことも多いのですが、充実した日々の大半は子供のおかげだなとつくづく。

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シンプルだからこそ

キッカワークスを始める前に内装設計の仕事をしていたのですが、デザイン(設計)段階と実施された現実のインテリアとの「差」に苦労しました。
実際の空間をリアルに対象としているのですが、デザインした空間自体は施工されるまで確認できません。
その「差」を埋めるために、設計やデザインの質を高めるために図面やパース、模型といったツールを駆使する訳ですが、現実的な設計をし始めたばかりということもあり、なかなかその「差」に対して主体的な意識を持ちきれませんでした。

そこには実際に「造る」という意識が低かったからだな、と今では思います。

今では実際に「造る」しかも自分で作らなければならないという立場になって、その「差」が否応なく狭まりました。
家具を作り始めたばかりの頃は、パースや模型・原寸図・原寸試作を製作しても自信を持ちきれずに、恐る恐る製作していましたが、最近ではパースや図面で検討したまさに「そのもの」が実際に出来上がっていく感覚に出会うことが多くなりました。
ハラハラする緊張感が少なくなり、思った通りいく感覚に少し物足りなさを感じることもありますが、、、
そんな中でも良い意味で想定通りでないことの大きな1つは、「無垢材の力」です。

パースや図面、模型にしても、リアルなものを追求するのではなく、プロポーションや座り心地といったデザイン段階での検討できる程度のものを、決まるまでどんどん作り続けます。
なので実際の家具が完成するまでは、「質感」のないものを扱っているイメージ。
それが完成すると、カタチは同じでも丁寧に仕上げた無垢材の「質感」が付加された家具となって姿を現します。
それは想定と大きくことなる雰囲気をまとっていることも。

できあがって、思ったよりもずっといい!と内輪で自画自賛し合うことがたまーにあるのですが、そんな時はとてもシンプルなデザインの時が多いようです。
シンプルだからこそ、後は無垢材が勝手により良いものに昇華させてくれちゃいます。
家具職人は得な仕事です。

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ケヤキの家具

ここ数ヶ月ずっとケヤキの家具の製作。
加工から少しずつ仕上げ段階に。
椅子の目処がいたので、テーブルの製作と仕上げ中、
テーブルも直径1100mmから1500mm、最後は直径2M!
これはさすがに運び辛いので、半割りで製作しています。

大物が続きますが、まだ最後に待ち受けているのが25Mのカウンター。
木曽檜で作ります。

物量の加工に慣れてきましたが、完成品や仕掛かりで工場が充満状態。。。
納品に向けてものの整理や置き場所の計画も、そろそろ始めなければ、、、

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京都のカフェ「ROKU」オープン!

去年、一年かけて打合せから家具・インテリア・エクステリアまで製作させて頂いた「ROKU」がついにオープンしました!
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デザイン設計の過程や施工中の記事はアップできていませんが、、、まずは写真だけでもアップ。

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10席の小さなカフェですが、細部に渡って空間全体を”家具を作るように”製作することができました。
京都の山や自然の窓口のような場所で、素敵なご夫婦がやさしい料理で迎えてくれます。
修学院あたりにお越しの際は、ぜひ足を延ばして下さい!

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