KIKKA WORKS

DIARY

ちょっと嬉しい話

ちょっと前の話ですが、嬉しくまた不思議な縁を感じる出会いがありました。

キッカワークスの商品に「えんぴつペンダント」なるものがあるのですが、数年前に作ってブログの記事で少し書いたくらいで眠ってしまっていました。

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それをネットで見つけて購入してくれたお客様から、その後特注のご相談を頂きました。
内容は絵を描くための「イーゼル」で、絵が趣味のご主人へのプレゼントとのことでした。

内容をお聞きすると、室内で使うイーゼルで使わない時はスマートに壁に収納できる、折り畳みの壁掛けイーゼル!
可動式や折り畳みなどの機能が備わった家具は大好きなテーマで、とてもやり甲斐を感じながら取り組ませて頂いています。

やり甲斐のある仕事を頂けたというだけでも嬉しいことなのですが、このお話のどこが「ちょっと」嬉しい、いや「とても」嬉しい話なのかと言いますと、
少し長くなりますが、

私は木工を始める前はゼネコンで設計(インテリア設計)の仕事をしていたのですが色々あってその仕事を断念し、デザインや設計から製作まで自分でできる木工というものづくりの世界に飛びこみました。
建築やインテリア空間にとても興味があったのですが、自分には物事のスケールが大きすぎてコントロールできなかったんですね。
そして木工の道に入って、初めの頃に作った雑貨や家具などの中の一つが「えんぴつ」でした。
なぜえんぴつなんでわざわざ作ったのかと言われそうですが、ここでは理由は省略(長くなりすぎるので)
まあ、えんぴつが好きだったということですね。

その時にぼんやりと、小さなものから大きなものまで、『「えんぴつ」から「空間」まで』、自分で考えて自分で作るというものづくりができたらな、と思い描いていました。

今回えんぴつペンダントが「空間」までとはいかないまでも「家具」まで結びつけてくれました。
それで、ふと何もわかっていない木工一年生の時の純粋な気持ちが思い出されて、とっても嬉しい気持ちになったというお話でした。

ここで大切なのは物事の大小ではなくて、小さくとも思いを込めたものに反応してもらえて、その次の物事に繋がっていく、ということです。
これができないと我々個人工房、自営業は成り立ちません。
こういった反応が少しでもあれば、次へ、次へ、と頑張って踏ん張って進んでいけます。

そして最後になんで「不思議」な縁なのか、といいますと、なんとこのお客様が以前勤めていたゼネコンの大先輩だったのです!
一度工房に打合せに来て頂いた時に、雑談していてびっくり、もう退職されてますので本当に大大大先輩。
建築に長く携わってこられた方に評価してもらえたことで、嬉しさに拍車がかかりすぎて表現不能になってしまいました。。。

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