KIKKA WORKS

DIARY

加工の感覚

最近少し加工に対する感覚が変わってきたかなと思います。
どう変わったか簡単に言いにくいのですが、SOUの量産を経験することで手際の感覚が少しわかったというか。。。

加工・製作については、手間をかけすぎても、合理性のみで判断しても、なかなかうまくいきません。
「適切さ」というのが大切だなと感じています。

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職人仕事のよいところは、蓄積が全て身になること。
やったらやっただけの経験となりますが、やる仕事を作っていくのが一番難しい!

作って、そして

日々の製作。
作るのが仕事です。
作らないことには始まりませんが、ただ作っているだけもいけません。

ものごとを推進して、かつ、着地させていくのが大事だなと感じます。

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もう10月も20日。
年末が見えてきました。
着地できてないことが多くてそわそわする毎日です。

治具を駆使して

個人工房のキッカワークスには、最もシンプルな木工機械が一式並んでいます。
汎用機といって刃物が回るだけのものが多いですが、治具を駆使することて様々な加工が可能になります。

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こんな使い方したら!と
新たな加工の仕方、より安全で効率のよい方法、を考えるのも加工の面白いところです。

十日町「分じろう」「十じろう」内覧会にて

先日、新潟の十日町に行ってきました。
今回はキッカワークスの家具を納品させた頂いた物件の内覧会です。

SOUのスタッキングチェアとスツール合わせて32台という数量は、キッカワークスとしては初めての物量でしたし、さらに、依頼頂いた物件の設計は、あの有名な青木淳建築計画事務所さん!
建築出身の身としては、まさかのご依頼に身の引き締まる思い、色々な意味で緊張して臨んだ大きな仕事になりました。

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十日町にできた「分じろう」と「十じろう」という2つの施設。
施設の概要については、ぜひこちらをご覧ください。
http://bunshitsu01.strikingly.com/
http://bunshitsu02.strikingly.com/

地域や住民と一体となったプロジェクトのプロセスや、更新していくことを根幹においた建築や空間のあり方など、とても興味深く、
身体的特徴や嗜好・将来的な更新性などといった、個人的な思いを受け止めて、長く使ってもらえる家具を目指している我々にとって、とても学ぶことの多い建築でした。

 

今回納品させてもらったのは、スタッキングできる家具シリーズ「SOU」のチェアとスツールです。
このチェアとスツールは、「22×35mm断面の線材」と「半径1000mmで座刳られた曲面材」の2種類の断面形状のみ構成された、とても簡潔な椅子です。

座の下の材に施したアクセントカラーは、特注色で対応しています。
今回は施設のテーマカラーである赤を基準に、4色のグラデーションを指定頂きました。

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今回印象に残っているのは、問い合わせの段階からほとんど何も説明することなく実現に至ったことです。
普段は1つづつ特注製作で、提案しながらじっくりゆっくり進めているので、驚いてしまいました。
でも内覧会に参加して、木製のよいスタッキングチェアがなかなか無い、とわざわざ探してもらえたことが分かり、当たり前に理解してもらえたことにとても励まされました。

 

さらに嬉しいことに、このスタッキングチェアが今年のグッドデザイン賞を受賞することができました。
SOUスタッキングチェア:グッドデザイン賞受賞ページ

ちなみにグッドデザイン賞は2度目の受賞、2013年に「キツミ・ベビーチェア」で受賞しています。
キツミ・ベビーチェア:グッドデザイン受賞ページ

 

大きな物件への納品と受賞。
ちゃんとやってれば評価してもらえる!という少しの安心感と共に、しっかりと評価してもらえる場所まで届くように、もっともっと設計・製作に励んでいかなければと改めて感じました。

 

商品ページ
SOUスタッキングチェア
SOUスタッキングスツール

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