KIKKA WORKS

DIARY

モノの価値

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自営を始めて思うのですが、世の中のモノの価格が本当に安いな~と感じます。
テレビなんて数万で買えてしまうし、1万円以下で飛行機に乗れたり。。。
電化製品などは、部品点数や、製造に関わる人間の多さを考えると恐るべき価格です。
でもそれが大量生産、技術の発展でもありますね。
でも、ほぼ同じ機能を満たしてくれるモノが、時代毎に価値が大きく変わってしまうのは、
変わらずに長く使ってもらいたい家具を、変わらない環境で製作している私には少し違和感を感じます。
安いに越したことはないですが、少しの価格差にあくせくするなら、
それだけの価値のあるものだときちんと主張して、それがわかってもらえる購買層の範囲で商売する方が合理的な気がしてしまいます。(世間からずれてしまっているのは承知の上!)
この一年、家具の価格、設計や製作に対する対価にはかなり悩みました。
私の頭の中も、上記のような世の中の価値感のままだったので、言われても無いのに高い気がしてしまったり。。。
でも、ある時、お世話になっている椅子張り屋さんや研磨屋さん・材木屋さん・車の整備やさんなどに支払いをしている時に、なんだか気持ちのよい感覚があることに気づきました。
ちゃんと利益を出してこういった支払いも普通にできてきた、というのも理由としてありますが、
今お世話になっていてこれからもお世話になりたい方々に、お客様から頂いた大切なお金が渡っていくことがその理由ではないかなと思い当たりました。
もちろんパラパラと無くなっていくことに不安もありますが、どうせ払うなら払いたいと思う相手に払う方が、多少の価格差で特をするより断然気持ちがいいです。
なので、我々もお客様からそう思ってもらえるようなモノづくりをして、気持ちよく商売が続けていけるようがんばればいいのかなと思いました。
時代に逆行するようなスローな商売ですが、欲しいものをあるものの中から探すのではなく、
時間をかけて顔を付き合わせて欲しいものを作る、ということを求めている方々も増えているように思います。
あまり細かいことを気にせず、まずは自分たちが納得できるものを、という原点を忘れてはいけないなと思う今日この頃です。

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