円形テーブル 製作 3
天板の加工が済んだので、次は脚です。
今回は少し特徴的な脚のデザインです。
三枚の板が中央で交わる形なので、どのように材を固定するかが課題でした。
これは1/5模型を裏返した写真です。
三角形の部材に固定するイメージはあったのですが、無垢材で三角形を製作すると、どうしても繊維方向的に弱い方向ができてしまいます。
強度を満たした上で、どのような方法なら加工・組立がスムーズにいくか、天板を加工しながら悩んでました。
結局、中央の三角形の部材を三等分したものを三枚の脚それぞれに固定し、それらを正三角形のヤトイで繋ぐことにしました。
これなら繊維方向に正しくホゾを作れますし、見えないところで抜け止めの加工も可能です。
三角形を三等分した部材。
脚の枘穴加工。
家のようなカタチの部材が三つと、正三角形のヤトイ。(一番奥は端材です。。。)
脚に”家のような部材”を固定したところ。
これらを写真のように三角形のヤトイに差し込んで行きます。
中央部にぴったりと差し込んでいくのは至難の業でした、、、
接着後、天板をのせてみました。
少しねじれが出ましたが、調整の範囲内です。
体重をかけても接合部が動くことはなく、強固に固定されていて安心しました。
こんなかたちで、特注製作は試行錯誤の連続です。
なかなか効率よく進みませんが、製作のおもしろいところでもあります。
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