KIKKA WORKS

DIARY

京都の現場

先週末は京都へ。
小さなカフェの現場へ2回目の訪問。
大まかな改修方針やプラン、コストなどを打合せしながら、カフェや食・山・自営業について、1日じっくりと打合せすることができました。

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小さな空間ですが、庭がとても魅力的。
そんなこの場所ならではのメリットを最大限に活かしながら、狭い空間だからこそできる親密な空気感や距離感、何よりもオーナー夫婦の佇まいを自然に美しく見せられるような場にしたいと考えています。

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提案したプランは、相談された方針とは違う案でした。
ぼんやりとこの場所のあり方を模索していたら、何となく腑に落ちる案が思い浮かび、コンセプトも含めて気持ち良く繋がった案だと思っています。
嬉しいことにお見せしてすぐに気に入って頂けました。

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オーナー夫婦に会う時はいつも子供連れ。
仕事感をいい意味で持つことなく取り組める、ありがたいお仕事です。

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結局話が盛り上がり日帰りのつもりが、今回も懐かしの工維大近くに宿泊。
次の日は久しびりに「河井寬次郎記念館」へ。
ここは細部から空間の繋がりまで、内外共にとても身体に心地よい場所で、何度来ても刺激を受けます。
少しの滞在でしたが、思いのほか京都を満喫できた週末になりました。

繋がる世界

春からバタバタとした日々で、更新できないまますっかり時間が経ってしまいました。。。
今年はありがたいことに、オーダーメイドのご注文や内装規模のお仕事などをいくつか頂いていて、嬉しいのですがなかなか落ち着つかない日々。
ついつい筆不精になってしまいます。

設計したものの製作と新規のデザイン提案に追われながら、4月からがんばっている新人君のお尻もちょいちょいと押して、と大変ですがキッカワークスもやっと活気のある家具工房の様相になってきたようです。

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最近ではHPやインスタなどを見てご注文頂けるお客様も増えてきましたが、やっぱり大多数が直接のお知り合いや、知り合いの知り合いといった繋がりのある方々。

独立した時に、
1年くらいは知り合いからの仕事(応援的な)でなんとかなるけど、2年目あたりからはそうはいかないから、初めの1年にどう先に繋げられるような仕事ができるかが大事だよ、
といったことをよく諸先輩方からアドバイスされました。

確かに初めは応援してくれる知り合いからの仕事ばかりでしたが、未だに知り合い関係に大変お世話になっているキッカワークス。。。
少し前までは、知り合い以上になかなか伸びていかない需要によく悩んでいました。
今でももちろん悩んでいますが、最近では「応援」ではなくちゃんと評価して注文もらえていることが実感できて、気持ちよく仕事をさせてもらっています。

「目の前の仕事に200%くらい費やしていけば、それがまた次に繋がっていく」という自信のなかった小さな信念に、少しづつ手応えを感じられるようになってきた気がしています。

 

そんな思いで仕事をしていると、ある本で素敵な言葉に出会いました。
「六次の隔たり」
全ての人や物事は6ステップ以内で繋がっていて、友達の友達…を介して世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説
恥ずかしながらこれまで知らなかった。。。

あくまでも仮説なんだと思いますが、考え方として今の僕たちにとても力になってくれる言葉です。

影響力のある物事を起こしたり、器用に自分たちのことをプレゼンテーションしたり、といったことが思うようにできませんが、1つづつの仕事に真剣に対峙していけば、時間はかかるけどどこかで広がりのある世界につながるかもしれない。

そんな思いで今日も木を削りました。

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春ですね

すっかり暖かい
だってもう4月
名古屋は桜も満開を越してしまいましたし
寒くて暑い名古屋では、とても貴重な快適さです。

年度末ということで忙しい世間ですが、個人のお客さんがメインのキッカワークスは特に変わりません。
変わりなく、淡々と製作中。

気のせいか工場にさす光も変わった気がします。

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小春日和、子供も楽しそうです。

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学習机セットの製作

新しいデザインの学習机セットを製作しています。
デスクと椅子とキャスター付きの引出し収納・本棚などがセットになっています。

今回ももちろん無垢材で製作、ブナとメープルをメインに製作しています。

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こんな感じに板材がメインとなる箱モノ家具。
椅子やテーブルなどの脚モノと比べると、とっても材積が必要になります。
木取りも分決めも大量で、その結果発生する大量の木屑。。。

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実際丸太から製材して、乾燥させた板から木取りをして、そこから数ミリ削って平面や厚みを出す木取りをして、、、と各段階でそれなりの量の無垢材が削られていきます。

丸太から考えると、半分も製品として活用できていないかもしれません。
そんな経緯を体感しながら製作を繰り返すと、やっぱり材料をできるだけ活用できるようにデザインから製作までを努めなければと痛感します。
サスティナブルで環境に配慮したあり方が求められる近年ですが、難しい事をさももっともらしくコンセプトにするものづくり(結局販売のためのコピー)には馴染めませんが、ものづくりに直面していると当たり前にモノを大切にする気持ちが芽生えます。

工場の掃除

まだ数日しか経っていませんが、最近また工場の掃除を徹底するようにしました。
わざわざ言うのが恥ずかしい話なのですが、工場が広くなってから掃除がとっても大変になってしまい、以前のように仕事終わりの掃除と機械の定盤磨きが大変おろそかになっていました。

わかっていたのですが、掃除の行き届いていない仕事場の効率の悪さや安全面の心配を改めて実感しまして、、、

仕事終わりの掃除はなんだかんだと1時間くらいかかってしまうのですが、やっぱりピカッと光った定盤やすっきりした作業場の空気が凛として気持ち良く、仕事の終わりもそして次の日のスタートも気分がよいです。

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掃除をしているとよく思い出すことがあります。
独立時に自分の工場を持って自分の機械を並べて、そして自分で頂いた仕事をして、木屑の散らかった工場を掃除している時に、なんとも言えない幸せな気分でした。

それまでの経緯も不甲斐ない状況を経ていたこともあり、後先分からぬ独立に、心配を感じる前にただただ喜びを感じてしまっていました。
今考えるととても計画性のない恐ろしい一歩だったなと感じますが、でもその時の幸福感は今でも忘れません。

そんな初心を忘れずに、この掃除習慣は続けていきたいと思っています。

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