そば打ち台 直し
クリエイターズマーケットが終わり、バタバタしてる間に一週間以上過ぎてしまいました。
イベントではキッカワークスのブースに来て頂いたお客様、さらに購入頂いたお客様、本当にありがとうございました。
直接販売の機会が少ない我々には、去年に引き続き貴重な経験をさせて頂きました。
さて、最近のお仕事。
珍しいお仕事を頂きました。
そば打ち台の天板平面の直しです。
イベントが終わるまで待って頂いてました。
お電話で状況を伺った際は、平面が木目と直行方向にモコモコと波打っているよう。
そば打ちするときに不都合で、きちっとした平面にしてもらいたいとのこと。
現物が届いて、状況を確認すると。。。
イチョウのきれいな天板、と言いたいところですが、上の写真のように表面が荒れたところがそこかしこに。。。
これは逆目といって、木目に逆らって刃物を使うとできてしまう欠点です。
初めは使用を重ねることで、よく使う部分や木の柔らかい部分だけがすり減って平面が崩れているのだろうと予想してたのですが、この状況を見ると初めから大して正確な平面に仕上げられてなかっただけのようです。
お客様は、電話での印象や、届いた天板の丁寧な梱包状況から、とても大切にこの台を使われていたようです。
そんなお客様にこんな程度の仕上がりの製品を平気で販売するなんて、、、
同じ木を扱う職人として、とても残念な気分です。
悶々としながらカンナを磨いで、一番へこんでいる部分まで全面を削って平面を作るために、色々な方向からカンナをかけます。
わかりにくいですが、少し白っぽく見えるところだけがカンナが当たった所です。
イチョウが柔らかく切削性がいいので助かりましたが、全面カンナが当たるまでひたすら刃を磨いで削ってを繰り返しました。
久しぶりに良い汗をかきました。
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