KIKKA WORKS

DIARY

TPチェア 特注バージョン

今回キッカワークスのダイニングチェア「TPチェア」を特注バージョンで製作しました。
以前ナディアパーク4階にあるループさんにてキッカワークスの商品を見て頂いたお客様で、その後に工房まで遊びに来てくれたご夫婦です。
その時は木工や木に対する話で盛り上がり、色漆の取手がアクセントになったまな板を購入頂きました。

そのご夫婦からうれしい特注製作のお問合せ。
実際に商品を見て、使ってもらい、そして必要になった時に次のご依頼をもらえること、こんな風にお客様の生活とつながっていけることが一番うれしいことです。

今回はTPチェアを樹種やファブリックを色々と吟味してもらい、これまでにない2種類の樹種を組合せたバージョンとなりました。
遠方(山口県)ということで、お会いして打合せとはいきませんでしたが、メールやサンプルを送ってじっくり検討を進めました。

いつも心掛けていることですが、長い時間お待ち頂きせっかく受注生産で製作するので、製作の流れやデザインや仕様の検討など「ものづくり」の過程もできるだけ楽しんでもらいたいと思っています。
それが個人工房にしができない大切な「強み」です!

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樹種の組合せやファブリックだけでなく、納まりやディテールのデザインも少しづつ更新しています。
家具は道具ですが、生活のとても近くに存在するもの。
吟味して製作して、と完成までに短くない「時間」を過ごしてもらうことは、愛着をもって長く使ってもらえることに少なからざる影響があるはず!と職人としては思いたいところです。
物事には適切な”時間”が必要です。

十日町「分じろう」「十じろう」内覧会にて

先日、新潟の十日町に行ってきました。
今回はキッカワークスの家具を納品させた頂いた物件の内覧会です。

SOUのスタッキングチェアとスツール合わせて32台という数量は、キッカワークスとしては初めての物量でしたし、さらに、依頼頂いた物件の設計は、あの有名な青木淳建築計画事務所さん!
建築出身の身としては、まさかのご依頼に身の引き締まる思い、色々な意味で緊張して臨んだ大きな仕事になりました。

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十日町にできた「分じろう」と「十じろう」という2つの施設。
施設の概要については、ぜひこちらをご覧ください。
http://bunshitsu01.strikingly.com/
http://bunshitsu02.strikingly.com/

地域や住民と一体となったプロジェクトのプロセスや、更新していくことを根幹においた建築や空間のあり方など、とても興味深く、
身体的特徴や嗜好・将来的な更新性などといった、個人的な思いを受け止めて、長く使ってもらえる家具を目指している我々にとって、とても学ぶことの多い建築でした。

 

今回納品させてもらったのは、スタッキングできる家具シリーズ「SOU」のチェアとスツールです。
このチェアとスツールは、「22×35mm断面の線材」と「半径1000mmで座刳られた曲面材」の2種類の断面形状のみ構成された、とても簡潔な椅子です。

座の下の材に施したアクセントカラーは、特注色で対応しています。
今回は施設のテーマカラーである赤を基準に、4色のグラデーションを指定頂きました。

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今回印象に残っているのは、問い合わせの段階からほとんど何も説明することなく実現に至ったことです。
普段は1つづつ特注製作で、提案しながらじっくりゆっくり進めているので、驚いてしまいました。
でも内覧会に参加して、木製のよいスタッキングチェアがなかなか無い、とわざわざ探してもらえたことが分かり、当たり前に理解してもらえたことにとても励まされました。

 

さらに嬉しいことに、このスタッキングチェアが今年のグッドデザイン賞を受賞することができました。
SOUスタッキングチェア:グッドデザイン賞受賞ページ

ちなみにグッドデザイン賞は2度目の受賞、2013年に「キツミ・ベビーチェア」で受賞しています。
キツミ・ベビーチェア:グッドデザイン受賞ページ

 

大きな物件への納品と受賞。
ちゃんとやってれば評価してもらえる!という少しの安心感と共に、しっかりと評価してもらえる場所まで届くように、もっともっと設計・製作に励んでいかなければと改めて感じました。

 

商品ページ
SOUスタッキングチェア
SOUスタッキングスツール

チェリー造作取付

6月のはじめに東京まで造作を取付に行ってきました。

チェリーの存在感を活かしたシンプルなデザイン。
製作自体もタイトで大変でしたが、現場仕事となる造作は取り付けるまで心配で。。。

単品家具なら設計図通りに、垂直水平に、きっちりやればそれに応じた精度の製品が作れますが、
現場には厳密には直線・直角なんて無いんですね〜
そんな微妙な面に合わせて納めるのは、また全然違った難しさがあります。
工房の機械の整った状況で加工することもできませんし、ましてや切り過ぎたらお終い。。。

と、緊張して臨んだ現場でしたが、色々と準備もしていったのでなんとかきっちりぴったし納まりました。

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セッティングして実測して、いよいよカット!

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奇跡!といっては職人として大げさですが、建築に合わせて台形のような形に微妙に角度をつけてカット。
この緊張感と達成感は現場でしか味わえませんね。
引き出しも開き戸もきっちり納まりました。

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そしてこちらは玄関に置かれた小さな洗面台&ベンチ。

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現場取付でしかも東京で、とちょっと大変な仕事でしたが、現場のスケジュールに合わせて無事納品できて一安心。
残りの造作と家具は次弾となるので、また次に向けて製作です。

Fソファ・スツール・ベンチ納品

先月末、Fソファとベンチとスツールを納品してきました。
前回テーブルと椅子2脚を先行で納品させて頂いたので、これでやっとリビングとダイニングの家具が揃いました。
リビングとダイニングをトータルで製作するからこそできることを、色々と具現化することができました。
木目ももちろん揃ってますし、ローテーブルがダイニングに繋がるような組み替えが出来たり、スツールのような踏み台のような多目的なサイドテーブルがあったり。

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家具を作っていると必然的に住宅や建築と関わることになります。
素敵な住宅が羨ましくなったり、もっとこうしたらいいのにとお節介な気持ちになったり。

でも一生に一度の家造り、全ての人が大切に考えてできた空間に、より気持ち良く過ごすことのできる家具のあり方を提案するのがキッカワークスの仕事です。
人も家族も暮らしも多種多用。
その1つづつの個性的な暮らしに合わせて、使いこなしてもらえる道具としての家具でありたいと思っています。

今回ほぼお任せでご提案させて頂けたことで、よりそんな思いが強くなりました。

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家族仲良く3人で。
毎日の生活を気持ちよく普通に過ごすことができるのは、一番贅沢な暮らしですよね。

真夏の納品

連日暑い日が続きますね。。。
汗だくになりながら納品に行ってきました。

ダイニングテーブルとチェア、脚を延長できるローテーブル。
リビングセットもあるので、これは第一弾の納品。

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少し事件がおきましたが(笑)、無事に納品完了。
旦那様のおかげです。

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