KIKKA WORKS

DIARY

コートハンガー

カフェ コンヴィエさんで使ってもらうコートハンガーを製作しました。
もちろんお客様用に冬季に使用するということで、ノックダウン式にして使わない時期はコンパクトに収納できる仕様です。

バラすと4つのパーツに。

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組立て方法には工夫をこらして、簡単だけどしっかり固定できるよう、木材の張力を利用した納まりに。
上端が支点となって丸棒を挟み込み、下部の木枠がテンションをかけて抱え込むことで成立しています。

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寒くなりかけた11月。
納品すると、お客様たちが自然に活用し始めてくれました。

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コンパクトで収納性のあるコートハンガー。
幅の寸法もオーダーでお応えできます。
ご自宅用にも是非。

子供たちと

珍しく子供たちとの写真を。
親バカのようになってしまってきりがないので控えているのですが、キツミベビーチェアやキッズチェアなど日常で使っている写真もありますので、せっかくなので載せてみました。

こちらはもうすぐ3才になる長女。
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気分のいい時だけお姉さんぶるお年頃。

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このキツミベビーチェアはウォルナットベース。脱着可能なオプションテーブルをつけて使っています。

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男の子は特によく動く。。。
以前キツミベビーチェアを買ってくれたお客様が、落ち着いてご飯を食べなくて困っている、ということだったので追加で設計製作したオプションテーブル。
なるほど、これはテーブル無いと困りますね。。。と我が身になって初めて実感。

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そして毎回の汚れ方が半端ないです。。。
掃除の苦手(きらい?)な我々夫婦も、さすがに毎回ふきふき。(いつまで続くのかと思いながら、、、)
それを見た子供たちも真似っこ。
まー余計に時間がかかるのですが(笑)

思えばまだ子供のいなかった、キッカワークス開設初期にデザインしたのがこの「キツミベビーチェア」
2人分使うとやっと使い手として客観的にこの椅子を見られるようになりましたが、他の家具に比べてこの椅子だけはなんか更新したいと思うところがありません。

そして食後はソファがアスレチック。
特別なことはほとんどできていませんが、家具工房の子供としてそれなりに楽しく成長してるかな、と思う日々です。

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たまに工房に来ると、やること見せるものなんでも「カッコイイ!」と全肯定してくれる娘。
真に受けて嬉しくなってしまう職人でした。。。

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祝5周年

この10月でキッカワークスは5周年を迎えることができました。
独立して5年、とりあえず続けられてきたことにちょっとだけ満足したいところですが、それよりも個人的に感慨深いことがあります。

木工を始める前はインテリア設計の仕事でサラリーマンをしていたのですが、そこに勤めていたのが5年でした。
思い返せばたった5年、でも色々と自分にとっては大変で密度の高い5年だったのですが、やっとそのキャリアを抜いて「木工」が自分にとって一番長く携わってきた仕事となったことにちょっと特別な感慨を覚えます。

名実ともにやっと木工職人として振舞えそうです。

というわけで、6年目もどうぞよろしくお願いいたします!

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カフェ「CONVIER」ジワジワ更新

相変わらずのペースですが、一社のカフェコンヴィエさん、少しづつ少しづつ更新しております。
最近は、椅子を全てキッカワークスの商品に入れ替えたことと、テーブルの天板も既存のメラミンから無垢材に交換、そして外装の木製化粧壁を取付けました。
まだ未完成ではありますが、やっと全体的に統一感のあるお店になってきました。

そして今回こだわったのはテーブルの天板の仕上げ。
造作と合わせてヒノキでつくっているのですが、それを濃い茶色に着色しました。

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キッカワークスではアクセントで使用しているカラフルなカラー着色以外は、無垢材そのものの風合いを活かした仕上げを基本としてるのですが、今回はどうしても少し落ち着いたトーンで仕上げたかった。
でも普通に着色するのも面白くないし、ということで以前から気になっていた天然の色素を活用した染色方法を試してみることにしました。

ここで何を使ったかというと、カフェということでコーヒー豆!
お店で使用したエスプレッソの粉を活用した染色を模索しました。

しかし普通にコーヒーの色素を塗布するだけでは、なかなか思うように濃くならず、また、色も定着しません。
そこでコーヒーの粉をさらに煮出してみたり、豆の粉ごと擦りつけたり、鉄やミョウバンなどの媒染液を加えてみたり。
悪戦苦闘の上、ようやく満足のいく濃さと色味の着色ができ、深みのある色味と風合いのあるこの店ならではの天板ができました。

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今回テーブルの天板8枚仕上げるのに仕様した粉なの量は、エスプレッソ約50杯分!お店でなければ集めるのはなかなか大変な量です。
また、業務用のミルで挽いた極細挽きの粉は染料としても適したものでした。

天然材料を使った染色はまだまだ模索段階ではありますが、今回とても満足のいく仕上がりとなりました。

今回のようにコンセプトに合った着色なら、今後も色々と実践していきたいです。

ちょっと嬉しい話

ちょっと前の話ですが、嬉しくまた不思議な縁を感じる出会いがありました。

キッカワークスの商品に「えんぴつペンダント」なるものがあるのですが、数年前に作ってブログの記事で少し書いたくらいで眠ってしまっていました。

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それをネットで見つけて購入してくれたお客様から、その後特注のご相談を頂きました。
内容は絵を描くための「イーゼル」で、絵が趣味のご主人へのプレゼントとのことでした。

内容をお聞きすると、室内で使うイーゼルで使わない時はスマートに壁に収納できる、折り畳みの壁掛けイーゼル!
可動式や折り畳みなどの機能が備わった家具は大好きなテーマで、とてもやり甲斐を感じながら取り組ませて頂いています。

やり甲斐のある仕事を頂けたというだけでも嬉しいことなのですが、このお話のどこが「ちょっと」嬉しい、いや「とても」嬉しい話なのかと言いますと、
少し長くなりますが、

私は木工を始める前はゼネコンで設計(インテリア設計)の仕事をしていたのですが色々あってその仕事を断念し、デザインや設計から製作まで自分でできる木工というものづくりの世界に飛びこみました。
建築やインテリア空間にとても興味があったのですが、自分には物事のスケールが大きすぎてコントロールできなかったんですね。
そして木工の道に入って、初めの頃に作った雑貨や家具などの中の一つが「えんぴつ」でした。
なぜえんぴつなんでわざわざ作ったのかと言われそうですが、ここでは理由は省略(長くなりすぎるので)
まあ、えんぴつが好きだったということですね。

その時にぼんやりと、小さなものから大きなものまで、『「えんぴつ」から「空間」まで』、自分で考えて自分で作るというものづくりができたらな、と思い描いていました。

今回えんぴつペンダントが「空間」までとはいかないまでも「家具」まで結びつけてくれました。
それで、ふと何もわかっていない木工一年生の時の純粋な気持ちが思い出されて、とっても嬉しい気持ちになったというお話でした。

ここで大切なのは物事の大小ではなくて、小さくとも思いを込めたものに反応してもらえて、その次の物事に繋がっていく、ということです。
これができないと我々個人工房、自営業は成り立ちません。
こういった反応が少しでもあれば、次へ、次へ、と頑張って踏ん張って進んでいけます。

そして最後になんで「不思議」な縁なのか、といいますと、なんとこのお客様が以前勤めていたゼネコンの大先輩だったのです!
一度工房に打合せに来て頂いた時に、雑談していてびっくり、もう退職されてますので本当に大大大先輩。
建築に長く携わってこられた方に評価してもらえたことで、嬉しさに拍車がかかりすぎて表現不能になってしまいました。。。

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