KIKKA WORKS

DIARY

職人という仕事

木工を始めて日々思うことですが、「職人」という仕事は本当に大変です。
私は設計やデザインという仕事を経て、自分で製作する職人を目指したのですが、職人という仕事にかなり違う感覚をもっていました。

今思う職人像は「どんな加工も高い精度で際限なくこなしていけること」
何回でも何時間でも、同じ精度で淡々と持続できること、これは想像以上に大変なことです。

それなりに器用な人は、少しがんばれば上手くきれいに加工できますが、これをずっと続けられるかどうかが職人との分かれ道だと感じています。
その考えでいうと、私のように「自分の考えるデザインを形にしたい」という思いも、職人仕事からすると不純なことのように思えてしまいます。
職人は何を作るかではなく、どう作るかという局面に向かい続ける仕事のように思います。

そんな訳で、木工の仕事をすればするほど、職人として半人前な中途半端さを感じる訳ですが、この割合の中で自分らしさを見つけて仕事していくことが大切だなと思っています。

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