KIKKA WORKS

DIARY

anaデスク

ブナのデスク。
天板は短手方向に材を板剥ぎし、脚と繋がったデザインの貫を天板面に見せてすっきりした構造を目指しました。

デスクの内側に一回り小さいデスクが納まっています。

使用する部屋は限られた広さなので、普段は重ねて部屋を広く使え、大きなものを広げたり二人でデスクを使いたい時に、デスクを広げられるようにしたいとのご要望にお応えして製作しました。
デスク小を引っ張り出してきて正方形やL字型にレイアウトすることで、広い作業面を確保できます。



ただデスク小を引っ張り出すだけでは、高さが合わなかったり、繋げた時にデスクがきれいな正方形にならなかったりといった問題にかなり悩みました。
デザイン・強度・使いやすさのバランスが難しく、試作の域に留まってしまった部分もありますが,
方向性としては満足できるものになったと思っています。
納品先には小さなお子さんが2人いたので、将来的にはお二人の勉強机になりそうな予感。
樹種:ブナ
仕上げ:ウレタンクリア塗装
寸法:W1250xD700~1400xH730

Fソファ(二人掛け)

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Fソファの二人掛けタイプです。(一人掛けタイプはこちら)
こちらも同じデザインで、木フレームの中に、L型のクッションを納めています。

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座り心地を設定するのに苦労しましたが、
ソファとゆったり目の食事椅子の間くらいを目指しました。
座面は食事をしやすいように傾きを付けず、
背の角度もソファにしては起こし気味にしています。
その分座面の中央での沈み込みをしっかり確保して、
背のウレタンを柔らかめにすることで
深くもたれればリラックスした姿勢で過ごせるよう配慮しました。
ソファとテーブルに挟まれた状態で、できるだけ入り込み易くする為に
アームをショートタイプとし、テーブルの脚は中央からの持ち出しています。

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部屋が狭くなるのではと心配していましたが、
二人掛けとしてはコンパクトなソファなので圧迫感もなく、部屋に馴染んでいました。

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サイズ/ソファ:W1520 D710 H670(外寸)
テーブル:W1400 D700 H600
樹種 /オーク
仕上げ/オイルフィニッシュ
一人掛けソファはこちら
樹種・カラー・仕上げなどのご相談にも応じます。
ご注文、ご質問等お気軽にお問い合わせください。

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モノの価値

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自営を始めて思うのですが、世の中のモノの価格が本当に安いな~と感じます。
テレビなんて数万で買えてしまうし、1万円以下で飛行機に乗れたり。。。
電化製品などは、部品点数や、製造に関わる人間の多さを考えると恐るべき価格です。
でもそれが大量生産、技術の発展でもありますね。
でも、ほぼ同じ機能を満たしてくれるモノが、時代毎に価値が大きく変わってしまうのは、
変わらずに長く使ってもらいたい家具を、変わらない環境で製作している私には少し違和感を感じます。
安いに越したことはないですが、少しの価格差にあくせくするなら、
それだけの価値のあるものだときちんと主張して、それがわかってもらえる購買層の範囲で商売する方が合理的な気がしてしまいます。(世間からずれてしまっているのは承知の上!)
この一年、家具の価格、設計や製作に対する対価にはかなり悩みました。
私の頭の中も、上記のような世の中の価値感のままだったので、言われても無いのに高い気がしてしまったり。。。
でも、ある時、お世話になっている椅子張り屋さんや研磨屋さん・材木屋さん・車の整備やさんなどに支払いをしている時に、なんだか気持ちのよい感覚があることに気づきました。
ちゃんと利益を出してこういった支払いも普通にできてきた、というのも理由としてありますが、
今お世話になっていてこれからもお世話になりたい方々に、お客様から頂いた大切なお金が渡っていくことがその理由ではないかなと思い当たりました。
もちろんパラパラと無くなっていくことに不安もありますが、どうせ払うなら払いたいと思う相手に払う方が、多少の価格差で特をするより断然気持ちがいいです。
なので、我々もお客様からそう思ってもらえるようなモノづくりをして、気持ちよく商売が続けていけるようがんばればいいのかなと思いました。
時代に逆行するようなスローな商売ですが、欲しいものをあるものの中から探すのではなく、
時間をかけて顔を付き合わせて欲しいものを作る、ということを求めている方々も増えているように思います。
あまり細かいことを気にせず、まずは自分たちが納得できるものを、という原点を忘れてはいけないなと思う今日この頃です。

k-kリクライニングチェア

リクライニングチェア。
背の角度、座の角度、奥行きが調整できます。

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フレームにクッションをはさみ込むことで
すっきりしたデザインとしています。

背の角度は溝に挟み込むブロックの数で調整します。

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こちらは革張りタイプ。
シックで重厚感のある雰囲気です。

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リクライニングチェア製作中の記事
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樹種/ブラックウォルナット・ホワイトオーク
寸法/チェア:W775xD1000xH820(最大寸法)
オットマン:W645xD500xH330(最大寸法)

良いお年を!

2013年も終わりですねー
昨日と今日は工房の片付けや、機械の整備、刃物の研磨などの作業をしました。
日ごろやりたくてもなかなか時間が取れなかった作業ができて、だいぶ工房がすっきりしました。
でもやればやるほど、もっと機能的にしたいところがでてきて切りがありません。
結局今年も大掃除は工房までで時間切れ。
今年は多くの方々にお世話になりながら、個人工房として仕事を進めていく下地を必死で整えてきた一年でした。
まだまだ最低限な状況ですが、自分の仕事をすることができる喜びを忘れずに、もっともっと仕事量を増やしていきたいです。
来年もkikkaworksをよろしくお願いします!

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