KIKKA WORKS

DIARY

オーダーメイドのイーゼル

ちょっと個性的な家具が出来てきています。
特注のイーゼル。

使っていないときは、コンパクトに畳んで壁に掛けて収納。
壁にかけるための、帽子ハンガー的なものも合わせて製作しています。

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可動方法の検討や製作には苦労しますが、キッカワークス好みのご依頼。
ありがたいことに、こういった風変わりなオーダーが少しづつですが増えてきたように感じます。

 

家具に限らずオーダーメイドは高いし、どこに頼んでいいかわからないなど、検討するハードルがどうしても高くなってしまいます。

ですが、具体的に「欲しいもの」のイメージがある方なら、何かをオーダーで作ることはとってもお勧めです。
少々高くても思いをカタチにしたものは、ずっと愛着をもって使えますし、日々使うもの・触れるもの・見るものをこだわりをもって選ぶことは、すごく意義のあることだと感じています。

自分の感度を保つために
なんでもない普通の時間を豊かに感じられるように

作り手側の少し現実離れした理想のように聞こえてしまうかもしれませんが、(実際にうちだって子供たちがガチャガチャと、、、)
自分自信も作り手としてオーダーでものを作ることを経験すると、定価のついた普通の商品を買うのが少し物足りなく感じてしまいます。(だからものが全然買えなくなってしまっています。。。)
何を買うかも大事ですが、誰から買うか、どうやって買うか、などの買うという行為自体を大切にしたいなと思っています。

子供たちと

珍しく子供たちとの写真を。
親バカのようになってしまってきりがないので控えているのですが、キツミベビーチェアやキッズチェアなど日常で使っている写真もありますので、せっかくなので載せてみました。

こちらはもうすぐ3才になる長女。
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気分のいい時だけお姉さんぶるお年頃。

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このキツミベビーチェアはウォルナットベース。脱着可能なオプションテーブルをつけて使っています。

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男の子は特によく動く。。。
以前キツミベビーチェアを買ってくれたお客様が、落ち着いてご飯を食べなくて困っている、ということだったので追加で設計製作したオプションテーブル。
なるほど、これはテーブル無いと困りますね。。。と我が身になって初めて実感。

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そして毎回の汚れ方が半端ないです。。。
掃除の苦手(きらい?)な我々夫婦も、さすがに毎回ふきふき。(いつまで続くのかと思いながら、、、)
それを見た子供たちも真似っこ。
まー余計に時間がかかるのですが(笑)

思えばまだ子供のいなかった、キッカワークス開設初期にデザインしたのがこの「キツミベビーチェア」
2人分使うとやっと使い手として客観的にこの椅子を見られるようになりましたが、他の家具に比べてこの椅子だけはなんか更新したいと思うところがありません。

そして食後はソファがアスレチック。
特別なことはほとんどできていませんが、家具工房の子供としてそれなりに楽しく成長してるかな、と思う日々です。

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たまに工房に来ると、やること見せるものなんでも「カッコイイ!」と全肯定してくれる娘。
真に受けて嬉しくなってしまう職人でした。。。

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カフェ「CONVIER」ジワジワ更新

相変わらずのペースですが、一社のカフェコンヴィエさん、少しづつ少しづつ更新しております。
最近は、椅子を全てキッカワークスの商品に入れ替えたことと、テーブルの天板も既存のメラミンから無垢材に交換、そして外装の木製化粧壁を取付けました。
まだ未完成ではありますが、やっと全体的に統一感のあるお店になってきました。

そして今回こだわったのはテーブルの天板の仕上げ。
造作と合わせてヒノキでつくっているのですが、それを濃い茶色に着色しました。

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キッカワークスではアクセントで使用しているカラフルなカラー着色以外は、無垢材そのものの風合いを活かした仕上げを基本としてるのですが、今回はどうしても少し落ち着いたトーンで仕上げたかった。
でも普通に着色するのも面白くないし、ということで以前から気になっていた天然の色素を活用した染色方法を試してみることにしました。

ここで何を使ったかというと、カフェということでコーヒー豆!
お店で使用したエスプレッソの粉を活用した染色を模索しました。

しかし普通にコーヒーの色素を塗布するだけでは、なかなか思うように濃くならず、また、色も定着しません。
そこでコーヒーの粉をさらに煮出してみたり、豆の粉ごと擦りつけたり、鉄やミョウバンなどの媒染液を加えてみたり。
悪戦苦闘の上、ようやく満足のいく濃さと色味の着色ができ、深みのある色味と風合いのあるこの店ならではの天板ができました。

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今回テーブルの天板8枚仕上げるのに仕様した粉なの量は、エスプレッソ約50杯分!お店でなければ集めるのはなかなか大変な量です。
また、業務用のミルで挽いた極細挽きの粉は染料としても適したものでした。

天然材料を使った染色はまだまだ模索段階ではありますが、今回とても満足のいく仕上がりとなりました。

今回のようにコンセプトに合った着色なら、今後も色々と実践していきたいです。

新作椅子の検討

新作の椅子を検討しています。
ふわっとしたイメージは前からあって、それを今回具現化できる機会ができたので具体的な検討をしています。

「ふわっとしたイメージ」があってもデザインとして成立させるには、なかなか時間がかかります。
イメージのエッセンスを失わないように、パースや模型や原寸図、そして原寸大の試作でカタチを探していきます。

1日じっくり取り組んで、うんうん!これこれ!!、とテンション上がっても、
次に日には、うーん、、、となるのはいつものこと。
じっくりと時間のフィルターをかけて、試作をしばらく使ってみたり、いろいろなタイミングで見ていくことで、余分なもの違和感の感じる部分などが見えてきます。
剥がれ落ちるだけ落として、残ったものからまた積み上げて、ととっても時間のかかる作業ですがこんな時間が「ものづくり」なのかなと思います。

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そして検討中がもう一脚。
こちらもずっと温めていたイメージ。

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キッカワークスの椅子のラインナップが増えて、賑やかになりそうです。

TPチェア 特注バージョン

今回キッカワークスのダイニングチェア「TPチェア」を特注バージョンで製作しました。
以前ナディアパーク4階にあるループさんにてキッカワークスの商品を見て頂いたお客様で、その後に工房まで遊びに来てくれたご夫婦です。
その時は木工や木に対する話で盛り上がり、色漆の取手がアクセントになったまな板を購入頂きました。

そのご夫婦からうれしい特注製作のお問合せ。
実際に商品を見て、使ってもらい、そして必要になった時に次のご依頼をもらえること、こんな風にお客様の生活とつながっていけることが一番うれしいことです。

今回はTPチェアを樹種やファブリックを色々と吟味してもらい、これまでにない2種類の樹種を組合せたバージョンとなりました。
遠方(山口県)ということで、お会いして打合せとはいきませんでしたが、メールやサンプルを送ってじっくり検討を進めました。

いつも心掛けていることですが、長い時間お待ち頂きせっかく受注生産で製作するので、製作の流れやデザインや仕様の検討など「ものづくり」の過程もできるだけ楽しんでもらいたいと思っています。
それが個人工房にしができない大切な「強み」です!

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樹種の組合せやファブリックだけでなく、納まりやディテールのデザインも少しづつ更新しています。
家具は道具ですが、生活のとても近くに存在するもの。
吟味して製作して、と完成までに短くない「時間」を過ごしてもらうことは、愛着をもって長く使ってもらえることに少なからざる影響があるはず!と職人としては思いたいところです。
物事には適切な”時間”が必要です。

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